2012年07月04日
近い将来、首都圏は3回大きく揺れます
【2012年を達人が斬る!(3)】長尾年恭(東海大学地震予知研究センター長)
「近い将来、首都圏は3回大きく揺れます」
「1100年ぶりの大地動乱時代に突入した」と話すのは東海大学地震予知研究センター長・
長尾年恭氏。2012年、再度日本は大災害に襲われるのか? 近い将来起きる可能性の
高い地震とその危険性について解説してもらった。
* * *
「3・11」東日本大震災以降、日本列島における地震活動が活発になっています。
でも、過去の経験則が当てはまらないので、「どこが危ない」というのは言いづらい。
裏を返せば、どこも危ないということ。
現在の状況は、1100年前と非常によく似ています。9世紀には貞観(じょうがん)
地震が起き、富士山が大噴火して、その後に東海地震が起きました。30年くらいの
間に天変地異がたくさん起きたんです。
近い将来、首都圏はあと3回大きく揺れますよ。マグニチュード(M)8クラスの
房総沖地震、M7クラスの首都圏直下型地震、M8といわれている東海地震。
東海地震はM9クラスかもしれない。この3つが将来確実に起きます。
これは、「人は死にますか?」と聞いているのと同じこと。3つの地震のうち
どれが先に起きるかは、「ここにいる3人のうち誰が最初に死ぬのか」というのと
同じだから、わからない。誰がいつ事故に遭うか、病気になるか。でも、3人とも
確実に死ぬでしょ。
1100年前と異なり、今回はたまたま東北の地震が先でしたけど、次の
東海地震の後には富士山が噴火する可能性が高いでしょう。そうなったら、
影響は東海地震よりはるかに深刻です。前回1707年の宝永大噴火のとき 
「近い将来、首都圏は3回大きく揺れます」
「1100年ぶりの大地動乱時代に突入した」と話すのは東海大学地震予知研究センター長・
長尾年恭氏。2012年、再度日本は大災害に襲われるのか? 近い将来起きる可能性の
高い地震とその危険性について解説してもらった。
* * *
「3・11」東日本大震災以降、日本列島における地震活動が活発になっています。
でも、過去の経験則が当てはまらないので、「どこが危ない」というのは言いづらい。
裏を返せば、どこも危ないということ。
現在の状況は、1100年前と非常によく似ています。9世紀には貞観(じょうがん)
地震が起き、富士山が大噴火して、その後に東海地震が起きました。30年くらいの
間に天変地異がたくさん起きたんです。
近い将来、首都圏はあと3回大きく揺れますよ。マグニチュード(M)8クラスの
房総沖地震、M7クラスの首都圏直下型地震、M8といわれている東海地震。
東海地震はM9クラスかもしれない。この3つが将来確実に起きます。
これは、「人は死にますか?」と聞いているのと同じこと。3つの地震のうち
どれが先に起きるかは、「ここにいる3人のうち誰が最初に死ぬのか」というのと
同じだから、わからない。誰がいつ事故に遭うか、病気になるか。でも、3人とも
確実に死ぬでしょ。
1100年前と異なり、今回はたまたま東北の地震が先でしたけど、次の
東海地震の後には富士山が噴火する可能性が高いでしょう。そうなったら、
影響は東海地震よりはるかに深刻です。前回1707年の宝永大噴火のとき
は、東京に火山灰が5~10cm積もりました。10cmの火山灰というのは雪
が1m積もるのと同じ重さ。噴火が1ヵ月続くと火山灰でハードディスクもダメ
になるし、航空機の発着もほぼ不可能。新幹線も止まります。
さらに、日本ではこれまで破局的噴火が7000年から1万年に一度起きて
います。阿蘇山のカルデラができたときは九州全体が全滅、動植物が死に
絶えました。鹿児島湾をつくった姶良(あいら)カルデラができたときは南
が1m積もるのと同じ重さ。噴火が1ヵ月続くと火山灰でハードディスクもダメ
になるし、航空機の発着もほぼ不可能。新幹線も止まります。
さらに、日本ではこれまで破局的噴火が7000年から1万年に一度起きて
います。阿蘇山のカルデラができたときは九州全体が全滅、動植物が死に
絶えました。鹿児島湾をつくった姶良(あいら)カルデラができたときは南
九州が全滅。前回の破局的噴火はちょうど700年前だから、そのうち再び
大惨事が起きる危険性もある。
現在、最も危惧(きぐ)されているのが東海、東南海、南海の3連動。東海
地震だけでなく、東南海地震や南海地震も同時に起こる。あるいは、1日とか
2日以内に連続して発生するといった可能性ですね。
そして、もっと問題なのは次の東海地震が非常に大きいと予測されている
こと。前回の超巨大地震は2000年前。御前崎(おまえざき)や喜界島
(きかいじま)、高知などで巨大津波の痕跡(こんせき)が出ています。04年
のスマトラ島沖地震と同じでM9クラス。こういうことが再び起きるかもしれない。
今まさに、「大地動乱の時代」がやってきているわけですが、大事なのは
生き残ること。そのためには、新しい家、頑丈な家に住んでください。2階建て
のアパートなら2階に住むとか、できる限り築年数の新しいところ。そ
大惨事が起きる危険性もある。
現在、最も危惧(きぐ)されているのが東海、東南海、南海の3連動。東海
地震だけでなく、東南海地震や南海地震も同時に起こる。あるいは、1日とか
2日以内に連続して発生するといった可能性ですね。
そして、もっと問題なのは次の東海地震が非常に大きいと予測されている
こと。前回の超巨大地震は2000年前。御前崎(おまえざき)や喜界島
(きかいじま)、高知などで巨大津波の痕跡(こんせき)が出ています。04年
のスマトラ島沖地震と同じでM9クラス。こういうことが再び起きるかもしれない。
今まさに、「大地動乱の時代」がやってきているわけですが、大事なのは
生き残ること。そのためには、新しい家、頑丈な家に住んでください。2階建て
のアパートなら2階に住むとか、できる限り築年数の新しいところ。そ
れと、もし今津波が来たらどこに逃げられるのかといったことを一度じっくりと
考えてみてください。一般市民にできる対策はそれくらいしかないですね。
●長尾年恭(東海大学地震予知研究センター長)
東海大学教授。専門は固体地球物理学、地震予知、地球熱学。日本地震学
会、火山学会、地球電磁気・惑星圏学会などに所属。著書に『地震予知研究の新展開』
(近未来社)、分担執筆に『地震予知の科学』東京大学出版会)など
考えてみてください。一般市民にできる対策はそれくらいしかないですね。
●長尾年恭(東海大学地震予知研究センター長)
東海大学教授。専門は固体地球物理学、地震予知、地球熱学。日本地震学
会、火山学会、地球電磁気・惑星圏学会などに所属。著書に『地震予知研究の新展開』
(近未来社)、分担執筆に『地震予知の科学』東京大学出版会)など

M7前後~M8前後の帯状地震雲が発生
地震予測と結果について下記の結果が出ました。
警報級M6後半~M8位の帯状地震雲が発生
「さくらさんの未来予知 」
警報、M7~M8超の帯状地震雲発生
年内に九州全域で建物倒壊の大地震の警戒を・・ひょうたん良先生の予言
地震予測と結果について下記の結果が出ました。
警報級M6後半~M8位の帯状地震雲が発生
「さくらさんの未来予知 」
警報、M7~M8超の帯状地震雲発生
年内に九州全域で建物倒壊の大地震の警戒を・・ひょうたん良先生の予言
Posted by なかお at 12:41│Comments(0)
│予知、予言、予測